火曜日。浦臼駐在所の横には、ケーキみたいな大きな雪山が築かれている。
浦臼町交通安全協会の皆さん・若手警察官の皆さん・役場総務課の皆さんと一緒に、その雪山を削っていく作業に参加させてもらった。
毎年、「交通安全雪だるま作り」というのが行われているとのこと。
時には汗だくに、時には寒さに凍え、時には見ているだけでウルサい指示するだけのおんちゃんにイラつきながら、スコップを振るっていく。
「佐宗くんパワフルだねー」と言ってもらえるくらいには、頑張って作業した。おまわりさんに負けてらんないぜ。
顔のパーツを取り付けたら、
横は微妙としても、
正面から見たら立派な雪だるまが完成。
のぼり&交通安全横断幕を取り付け、
完成。冬の間、浦臼町の交通安全を見守ってくれる存在となった。
そして、お母さん方がつくってくれた豚汁&おにぎりで昼食。作業後の体に沁みるね。旨かった。
そんなイベント的なものが無いときは、ひたすら雪の上を歩くお仕事。
人もシカもいない林道を一人、歩き続ける。しかしさすがに、成果も無く自分の存在意義も感じられないという日々が、ツラくなってきた。
めっちゃ良い運動にはなるんだけどね。定年退職したおじいちゃんじゃ無いんだからさ。
今週は、けっこう雪も降っていた。
木曜には、今季いちばんの冷え込み。朝はマイナス16℃、日中でもマイナス8℃という。
全国ニュースでは、お天気お姉さんが「今日の東京は6℃までしか気温が上がらず、寒いですっ…!」とか言ってたけど、いやいやいや、あったけえじゃんよ。と全北海道民が思ったことだろう。
いわゆる寒冷地仕様じゃない自家用車は、バッテリーが上がっていた。役場の車を借りて、救援する。やっぱりバッテリー変えないと、まだ何度か同じことになってしまうかな。
そして金曜日の夕方、凍える外勤から役場に戻ると、課長&主幹に、凍える会議室に呼び出された。こりゃまあ、良い話じゃないと直感するわね。単刀直入に、来年度つまり4月以降、雇用しないという通告をされた。そうか、そのパターンは想定していなかったな。
地域おこし協力隊というのは、最大3年間、地域で活動する制度だ。そしてその最大の目的は、活動終了後の定住である。で、僕のこれまでの様子を見てきて、その意思がないと判断した。とのこと。
まあ事実だ。正直ずっと違和感やモヤモヤ感はあったし、未だに浦臼の魅力をほとんど感じられないし、定住・永住したいという気持ちは微塵も無い。春夏になってシカをたくさん獲れるようになったら、また気持ちも変わってくるかなあとも考えていたのだが。
他にも、
猟友会との関係が悪くなったこととか、僕の態度的な部分とか、勘案されたのだろう。事実上、クビということだ。協力隊としてのハンターは、今後も募集するみたいだしね。
4月からどうするか。福井に戻れれば一番良いんだけど、
コンビニの店員やらされるのも違うしな。有害鳥獣捕獲の求人も全国に散らばってるものの、結局は協力隊とかアルバイトとかだし。そんな安い仕事じゃないでしょ。
捕獲と、何か別の仕事と、半々くらいで両立していけたら理想なのかなとは思うが。すぐにそんな道は開けんな。
ピンチをチャンスにしたいところだね。