Friday 1 November 2019

【2019年10月26日-11月1日(土-金)】 回り道もそんなに嫌いじゃない [協力隊209-215日目]

※エゾシカの残滓(内臓など)を含んだ写真を掲載している。小さく表示しているが、苦手な方はご注意いただきたい。
なお当ブログでは、「有害鳥獣問題は全ての人に関係していることであり、その現実を知って考えて欲しい」という想いから、モザイク等を使用しない。ありのままを直視していただきたい。


土曜は、朝から準備作業。翌日に文化祭を控えているので、各出展団体から数名ずつが出てきて、椅子やテーブルを設営していく。
しかし15分で終わってしまい、我々コーラスなど出演者の打ち合わせは、2時間後だという。おもしろい段取りっすね。


いったん帰宅してから再度、会場へ。演壇の配置やマイクの設定をして、前日準備は終了。リハーサルも無く、ぶっつけ本番スタイルとのことだ。


一人カラオケで小一時間、声出しをしておく。ちなみにもう少し髪を明るくしたんだけど、まだイマイチ。ヒゲは残したいから、バランスが難しいんだよね。


日曜日。子ども園・小中学校・福祉施設・サークル等の展示がされ、


ステージでは諸々の発表。カラオケ同好会が一人ずつ歌うというのは、他にはあまり無いかも。


コーラスは最後の方で、5曲を披露する。


1曲目はハモりながらカホン、2曲目はカホンのみ、3~5曲目は歌のみ、という形で担当させてもらった。好評もいただいたので、まあ及第点だったのかな。


火曜には、ジビエ施設の見学会が開催された。


主に浦臼町民が対象だが、平日にもかかわらず60名以上が参加。数が多いので2回に分けて、


更に2班に分かれてもらい、1次処理室&減量化施設の見学と、


2次処理室の見学とを交互に進めていく。僕は誘導などが仕事だ。


この一ヶ月間で70頭近くと、予想以上のハイペースで近隣市町から集まっているエゾシカ。皆さん、忙しそうに作業をしていた。


その後は会場を移して講演会と、


お待ちかねの試食会。町内業者さんが腕を振るってくれたローストビーフと、


トマト煮が提供される。これらは過去に数回、浦臼のジビエ研究会として開発されたものが基になったという。
どちらも非常に旨く、「でき過ぎ」という声もあるくらいの絶品。後者は特にトロトロに柔らかく、シカだと言われなければ分からない程であった。今までは冷凍状態のものを使用したそうだが、今回は冷蔵だったから、その違いもあるのかもね。


そして今回のシカは、僕が捕獲した「浦臼町産第1号」が使われている。しっかりトレーサビリティも管理されているので、消費者が台所でスマホをいじれば、こんな画面を見られるようにもなっている。


後日の新聞記事。


さて、水曜には立派なツノのオスジカに出逢ったものの、ジビエ施設は定休日だ。また今度、会おうぜ。


この日は減量化施設での作業を命ぜられたわけで。


ここの運営は、町内の人に委託することが決まったらしい。しかし大人の事情で、しばらくの間は開閉錠などを役場の人がしなければならないという、非効率な状況。


あとは月に一度、分解発酵に必要な菌やら何やらを混ぜ込まないといけないらしい。今回は僕がやることになったけど、多分この先も担当することになる気がするな。


ジビエ施設で出た残滓(ざんし)が持ち込まれ、一緒に投げる。骨やら内臓やら約40頭分、500kgほどだそうだ。
ああ細かいことを言うようだけど、軽トラは敷地内を走ってくるから、最大積載量とかウルサイところを突っ込まないように。


この減量化施設で作業すると、全身になかなかの悪臭が纏わりつく。帰ったら即行でシャワーだね。


木曜の夜は、玉入れ大会に向けた練習、2回目。
5人チームで1ゲーム1分間、100個のうち何個を入れられるか、という競技だ。僕は前回、5個くらいしか入らないという足の引っ張りぶりを見せていたのだが、自主練習をして10~15個には伸びてきた。それでもまだ、チーム内ではドベである。みんな15~20個は入れるからね。
この日の最高記録は88個。優勝も狙えるラインだけど、僕がどれだけ伸びるかも関わってきそうだ。練習しよう。


金曜の捕獲活動中には雨が降り、虹が出た。よく出るねえ。
しかし今週は、先のオスジカ以外に目撃なし。曇天・小雨・日没時といった遭遇率の高そうな状況でも、シカのシの字も無かった。ちょっとやり方を変えないといけないかな。


ところで今週は、お野菜の差し入れをたくさんいただいた。にんじん・玉ねぎ・大根、


じゃがいも、


さつまいも・ピーマン・かぼちゃ・ネギなど。ひと冬は越せそうな勢いで、非常に助かる。田舎のおすそ分け文化は、本当に素晴らしいね。ありがたい。