Monday 5 August 2019

【2019年7月29日-8月4日(月-日)】 Just own the night like the 4th of August [協力隊120-126日目]

※記事内に、捕獲した鳥獣の写真を掲載している。
小さく表示しているが、苦手な方はご注意いただきたい。

なお当ブログでは、有害鳥獣問題は全ての人に関係していることであり、
その現実を知って考えていただきたいという想いから、モザイク等は使用しません。


週末には、浦臼町の一大イベント「味覚まつり」が開催される。
担当の観光係も、僕が所属する地域振興係も、同じ産業振興課に属している。
というわけで僕も準備に参戦し、課員ほぼ総出で作業を進めていく。


会場となる公園。モノ運びをしたり、


巻尺で長さを計りながら、


地面にピンクテープを挿していったり。
椅子やテーブルを並べるためのマーキングだそうだ。


人間の目と感覚で並べれば良いんじゃないか、と思ってしまうところだが。


こんな几帳面にやるのは、初めて見た。良いことである。


ステージの幕を設置。ブログ用にと気を遣ってくださり、写真を撮ってもらった。


のぼりの設置は、交通量の多い国道沿いを中心に。


臨時駐車場にロープを張ったり。またも撮っていただいた。


異常な高温となっている北海道。ムシムシ蒸し暑く、東京と変わらない。
休憩のアイスが体に沁みるぜ。


家の中は外よりも暑くて、朝から晩まで常に熱気が籠もっている。
北海道の家屋には、基本的に冷房なんか無い。この天候では、ただただ地獄だ。


役場の方が扇風機を貸してくださった。ありがたい。
これが無かったら、リアルに熱中症になるぞ。


まつり準備の無い日は、早朝と日没前の捕獲へ。
さいきんウサギちゃんも見かける。


久しぶりにカラスを捕獲。
見かけることが以前より少なくなってきてたから、毎にち走り回ることで、
追い払い効果になっていたのかもしれない。でも他の場所に移動しただけだったら意味が無いから、
自分の行動範囲を広げるなどして、見つけていきたいね。


最近、アブが酷い。停車するや否や、数十匹が車の周りを飛び回る。
写真には上手く写ってないけど。


日没前に、シカの親子を目撃。親を撃ったら子は逃げたものの、
少し待っていると、また様子を見に戻ってきた。習性というか、まだ警戒心が低いのだね。
親子の場合は、なるべく一緒に捕獲してあげたい。
残された方に、悲しいと思う感情があるのかは分からないけど。


埋設処理などしていると、いつの間にか、どこかしら血が付着してくるものである。
洗えば大体は落ちるものの、あまり酷いときは廃棄処分するしかない。


ある日の夜には、役場の方たちと集まり、肉を焼く。


味覚まつりでは、職員の手によって、ハンバーグと焼肉が販売されるのだ。
浦臼町内で育てられた、黒毛和牛。ランクはA4だそうである。


焼き方を練習しておこうというわけである。大事なことだね。
せっかく焼いたからには責任を持って食べないといけないし、
肉を食べるのであればビールも必要なわけである。大事なことだね。
当然だが、旨い。油がすごくて、ジューシーだった。

念のため述べておくが、もちろん時間外である。


ある日の早朝捕獲後、仕事の中休みの間に、グループホームへお邪魔する。


参加しているコーラスグループで毎年、慰問をしているのだそうだ。


町民歌・童謡・昭和の名曲など、30分で10曲を披露していく。
こちらの施設も冷房が無いため、一曲終わるたびに汗を拭うようだ。


女性のみ・男性のみの曲も一つずつあった。
とある街に行ったら、むかし同棲してた女性の様子を見に行ってくれ、という歌だ。

そして水分補給なしで歌い続けた結果、最後には軽く熱中症になりかけてしまった。
細身のくせに、人よりも暑がりで汗かきなのである。代謝が良いのだ、きっと。
終わってから2リットルくらい、お茶やらスポーツドリンクやらを飲んだ。危ない。


その夕方には、日没前捕獲。
畑の被害が出ているという場所へ行ってみると、9頭もいた。うち2頭だけ捕獲。


1頭は撃ったあとも少し走り、畑の真ん中で倒れた。
こうなると引きずり出してこないといけないわけだが、重くて大変。
握力も脚力も消耗するから、小股で30歩も行ったら小休止、また進んでは休みの繰り返し。
体重は成人男性くらい。昏倒したその人を、柔らかい土の上で引っ張るようなものだ。
これだけで汗だくだが、まあ良いトレーニングだと考えることもできる。


翌朝の早朝捕獲。
町内の各所では、刈り取られてロールアップされた牧草が出来上がってきている。


作付面積日本最大級の、ワイン用ぶどう畑。そろそろ実が付いてくるのかな。
シカによる被害が一番大きいのは、ぶどう畑だという。
ここでシカを見かけることも、多くなっていくのだろうか。


ゆうべ2頭を捕獲したところへ行ってみると、幼獣がいた。
昨日の今日でさすがに再登場しないよなと思っていたけど、幼さゆえ、
警戒心というものを知らなかったようだ。通算25頭。


味覚まつりの準備も着々と進み、課員みんなでテーブル運びなどに汗を流す。


まつり前日の土曜日も、午前中だけ準備作業。
関係各機関の皆さんも集まり、けっこうな大人数である。


倉庫からテントなどを運搬し、


組み立てていく。福井のまつりでも毎回お手伝いしてたから、懐かしいな。


天幕を固定するのに紐を結ぶのが一般的だけど、カチッとするタイプもあった。便利。


人海戦術で、あっという間に進んでいく。


こないだのピンクテープに合わせて、テーブルと椅子も設置される。


そして日曜日、味覚まつり当日。朝一は音響の運搬などを担当。


エプロンを装着したら、メインとなる業務へ。


焼肉&ハンバーグの販売ブースである。
100食限定で特価のセットが用意されているため、


まつり開始以前から、人が並び始める。まずは、この列を対応する仕事だ。
何セット注文される予定ですかそうですか10時から整理券を配るのでその時にはセット数分の人数集まってくださいねそれまでは1人だけ並んでてくれれば大丈夫ですよ焼くのに時間がかかるのでお呼びするのは何時頃になりますご了承ください貴方のあたりだと整理券が回ってこないかもしれないですご了承くださいうんぬんかんぬん、
みたいな説明を、1組ずつしていく。人見知りなので、噛みまくりながら。


ブース内では焼肉担当と、


ハンバーグ担当がそれぞれ、腕をふるって調理。


肉を頬張りながらビールを飲みながら、仕事できたら良いのだが。
まあ、仕事にならなくなるか。


僕はハンバーグ担当だ。協力隊の方が撮ってくれた写真を拝借。


日増しに暑くなっている気がする北海道だが、午前中から人は集まってくる。


ステージでは、餅やお菓子が撒かれ、パフォーマンスが行われ、
スイカや蕎麦の早食い大会が開かれ、バンドや太鼓の演奏があり、


沼では水上オートバイ等の体験ができる。子どものみ。


浦臼のそば同好会による、手打ちそば。旨かった。


途中、来場者数カウントの交代要員の任も。


夕方にはビッグイベント、お楽しみ抽選会。32等くらいから、


特等まで、たくさんある。ここでは、景品を渡すスタッフとして動く。


夜に差し掛かってきて、まつりも終盤。


それでもお客さんは減らないどころか、増えていく。なぜなら、


最後にメインイベント、花火があるのだ。
沼の向こう岸で打ち上げられるため、非常に近い位置で見ることができ、評価が高いのだという。


ここでは警備を担当。興奮して沼に近付きすぎて落ちそうな人がいたら、注意するわけだ。
まあそんな人、いなかったけども。


決して玉数は多くないが、この迫力は凄く、盛り上がっていた。
こちら側まで火の粉が飛んでくることもある。

警備しながらなので、ちゃんと撮れてはいないが。近さは分かるかな。


まつりの後。


各ブースを撤収し、テントを畳み、テーブル・椅子などを回収し、
二時間ほどの片付けでかなり綺麗になった会場。残りは翌日だ。

そんなわけでこの日、役場職員はほぼフル動員で、6時or7時~22時30分の拘束。
配送の仕事してたときは毎日それくらいの勤務だったけど、さすがに疲れた。
暑さにやられたのと、あとは人疲れかも。人ごみキライ。



何はともあれ、熱中症で倒れる人もなく、無事に終わった味覚まつり。
来場者数は4,000人を越えたそうだから、人口の倍以上だ。

有害鳥獣捕獲だけでなく、こうしたイベントや催しには、今後も携わらせてもらおう。