Saturday 27 April 2019

【2019年4月22-26日(月-金)】 いま耐え時よ チカラを蓄えながら [協力隊22-26日目]

協力隊活動、四週目。


ある日は、クマの目撃情報があったとのことで、注意看板の設置をお手伝い。
見たといっても、山の奥の方らしいけど。町としては、こうした看板だったり、
防災無線で注意喚起をしたりという対応をしなければならないわけだ。


ついでに、観光案内の看板も。ちょうど見頃を迎えた、エゾエンゴサクとカタクリ。
浦臼神社には毎朝、数十人もの人が集まるそうである。
運が良ければ、エゾリスも見られるのだ。


ある日のお昼休みには、役場の避難訓練。


放水訓練は、新人職員さんたちで行うのが慣例とのこと。僕もやらせてもらった。
警備員時代に飽きるほど研修でやったのに、腰が入ってねえな。


ある日は、今秋から稼働予定の食肉加工施設に関するマニュアルを受け取る。
疑問点などを洗い出す作業だ。読んでいると、大小たくさん出てくる。


ある日は、鶴沼公園という施設の開園作業などをお手伝い。


メインはボートだ。倉庫から引っ張り出してトラックで運んで、


水に浮かべる。10人ほどでの手作業である。


というわけで、行ってくるぜ。


どばばばばば。
20m先の桟橋まで移動させただけだけどね。


ビフォー。冬季の寂しかった沼が、


アフター。彩りが加わり、賑やかになった。


開園は今週末。多くの人を乗せ、楽しませてくれることだろう。


……なんかこわい。


続いて、テント張りの作業。
もともと骨組みはあるので、屋根部分を人力で引っ張り上げ、


ヒモを結ぶなどして固定していく。


ベンチを並べて完成。風が強く、例年より少し手間取ったようだ。


ちなみに日陰部分には、まだ雪が残っているところもある。さすが北海道。


続いて、国道沿いでの作業。外灯に取り付けてあったカバーを外していく。


廃校になった小学校、が博物館になっていた、が今は倉庫になっている建物へ。


カバーを搬入する。


最後に道の駅へ。ゴミの飛散防止等のため、ネットを張る。

雪国は、冬の前と後に必要な作業がたくさんあるから大変だ。
福井でも、雪囲い作業などは欠かせないものだったね。
しかしこういうところに、寒冷地に暮らす人々の、逞しさの所以があるのだろう。


夜には、お疲れさま会。焼鳥やビールで、わいわいと。


臼子ねぇさんのワインもいただいた。飲みやすくて、これはアブないやつ。
体が鈍っていたから良い運動になり、最後に楽しい飲み会となり、良い一日であった。


ある日は、カラス対応。営巣を始めるこの時期、あちこちに巣ができているのだ。
高所の場合は写真のように、消防署の方々にお願いして、
放水で撃ち落としてもらうこともある。

僕としては今後、銃を用いての駆除もしていきたいところだ。
有害獣担当だからね。シカだけでなく、アライグマもカラスもキツネもヒグマも、
なんでも対応できるようにならねばなるまい。


ある日は、町の有害鳥獣対策協議会の総会。オブザーバーとして参加させてもらう。


その後、役場の方と一緒に町内を回っていたら、カラスの大群が。
30羽くらいが同じ区画に たむろしていた。
こういうのを、まとめて駆除できると良いのかな。
色々と経験を積ませてもらいながら、町の役に立っていきたい。


さて、ついぞ4月中には有害捕獲の従事者証が発行されず、捕獲活動はできなかった。
自分の存在意義を感じられない、非常にもどかしくツラい一ヶ月ではあったものの、
制度上の問題というか、まあ仕方ないことだ。

しかし時間は充分にあったので、捕獲に向けての準備や勉強に充てることができた。
そこはポジティブに捉え、5月からは満を持して本業に取り組んでいくと。
楽しみだぜ。腕が鳴るぜ。



なかなか前向きに考えられるようになってきたじゃないか。
ヘタレも克服してきているということかな。どうかな。


Monday 22 April 2019

【北海道方言辞典】 No.001 -なげる-

なげる [動詞]


【意味】
捨てる。

【解説】
日常的に聞かれる表現。漢字表記は「投げる」か。
ただし、本当にブン投げて捨てるとお行儀が悪いので、しないように。

北海道をはじめ、東北地方でも用いられているようだ。
ちなみに福井県(および関西圏)では、「ほかす」であった。

【例文】
「これ、ゴミ箱になげといてくれる?」
「あーあれか、要らないと思ってなげちゃったよ」



【北海道方言辞典】 Introduction/索引


【北海道方言辞典】 Introduction/索引

北海道の暮らしで耳にする方言を、勝手に紹介してみるコーナー。

地域性もあるのかもしれないが、僕の住んでいるあたりでは基本的に標準語だ。
それでも随所で登場する、北海道独自の単語や表現。
気になったものを随時、当辞典に追加していきたい。
ただし自己解釈も含まれるため、必ずしも解説が適切とは限らない。あしからず。

福井で暮らしているとき、ひっそりと更新していたコーナーを、北海道でも。



★☆ 索引 ☆★(五十音順)
なげる [動詞]
なまら [副詞]


【2019年4月15-21日(月-日)】 あせってもしょうがねェからさ 楽に行こうぜ [協力隊15-21日目]

協力隊生活は三週目に突入。この一週間を、ダイジェストで。


浦臼町は、アライグマによる被害も多いそうだ。
農家さんに箱わなが貸し出されており、毎日のように捕獲があるという。
役場には、その後の「対応」依頼が入ることも少なくない。
ある日は有害獣担当として、そちらの手順を教えていただいたり。


ある日は、カラスの巣を撤去する作業にも従事させてもらったり。


ある日、というか水曜の夜には、コーラスに参加。正式に会員とならせていただいた。
知らない曲もあれば、小学生の頃に歌った懐かしい曲もある。
しかしいずれにしても、男声パートというのは簡単ではないね。練習だ。


ある日は警察署を訪れ、猟銃の所持許可申請。新しいものを購入することにしたのだ。
審査やら調査やら行われた後、5月下旬あたりには許可が下りるはず。

いま使っている銃だと、シカ捕獲には諸々と適さない部分があるのでね。
そのあたりは、追って解説したい。


ある日は、歓迎会を催していただいた。ありがたい。

北海道では歴史が長いという、「牡丹そば」という品種。
いまでは珍しくなっているそうだが、浦臼では特産品として栽培されている。


そばといえば、こちら。やきそば弁当。
北海道限定のカップ麺で、道民にはお馴染みだそうである。
役場の方が差し入れてくれたので、お昼にいただいてみる。


スープ付きなのがポイント。お湯を無駄にしないというのが素晴らしい。
やきそばは、やや甘みがある感じだ。ふつうに旨かった。
体も心も、北海道民に一歩近づいたかな。


ごはんといえば、こちら。ななつぼし。食味では特Aランクの、北海道米である。
柔らかくて、甘みがある感じだ。毎日炊いて、おいしくいただいている。


柔らかいといえば、こちら。シマエナガ。雪の妖精と呼ばれる、北海道の鳥である。
山で獲ってきた。のでは無く、北海道に来る前、父が餞別にくれたのだ。
役場の自席で、皆さんに癒しを与える存在となってもらおう。
ちなみに本物は、浦臼でも見られるという。


ある日は、少し山の方へ行ってみる。まだ銃は持てないのだが。


干からびた悪魔の実が落ちてた。食べずにスルー。


一本道を行って帰って来たら、さっきまで無かった足跡があった。
親子かな。雪の無いところで越冬してたシカたちも、戻り始めているということか。

浦臼は地形的にも痕跡的にも、「シカいそう感」が高い。
雪が融けてきたら、たくさんのシカちゃんに出会えそうだ。


ある日は、役場の懇親会。隣町の焼鳥屋さんからの、


スナックからの、


シメのラーメン。最高の流れだね。

過去には、この流れで酒に呑まれたこともあったけど。
30過ぎたら、さすがに弁えなければならんからな。
からな、といえば、


こちら、お酒ではなく炭酸飲料。北海道限定モノの一つである。
ちょっとお薬っぽい味で、カフェイン・カテキンが多く含まれているらしい。

北海道ならではのもの、どんどん味わっていきたいね。



さて、4月も残すところ一週間。ゴールデンウィークに突入する前に、
有害獣捕獲の従事者証が発行され、捕獲活動を開始し、シカを獲る。
そこまで行ければ良いのだが。ちょっとまだ厳しいかな。

そろそろ本業に取り掛からないと、何のためのブログかも分かんなくなってくるよね。
まあ焦らず、できるところからと。