小さく表示しているが、苦手な方はご注意いただきたい。
なお当ブログでは、有害鳥獣問題は全ての人に関係していることであり、
その現実を知って考えていただきたいという想いから、モザイク等は使用しません。
土曜日。浦臼町にコンビニがオープンした。
北海道179市町村のうち、コンビニが存在しないのは2,3の自治体だけだったらしい。
どうせなら最後までノーコンビニで行って欲しかった気もするが、
住民にとっては便利になるから、良いことだろう。
日曜日には朝6時から猟友会員が集まり、カラスの一斉駆除が実施される。
町内を回りながら、カラスを見かけては捕獲を試みる。
だが彼らも賢いので、気配を察すると飛んで逃げて行く。
猟友会のオレンジベストを覚えているのだ、とも言われている。
会員の努力により、数羽が捕獲された。
一斉駆除の終了後、個人的にキツネを捕獲。2頭目である。
田んぼに入っては、イネを倒したり、苗を食べてしまったりするのだそうだ。
こういう被害は見たことが無かった。これが増えてくると、深刻な問題である。
ある日、キツネばかり更に2頭を捕獲。
後者は頭部を狙撃した結果、目玉が飛び出てしまっている。申し訳ない。
死にゆく獣たちの姿を直視することが、せめてもの供養というか、捕獲する者の責任だ。
そして同じ日、ようやくエゾシカの初捕獲があった。メスの仔ジカ。
もう一頭、メスの仔ジカ。
さらにもう一頭、メスの親ジカ。
3頭の群れを、運よく3頭とも捕獲することができたのである。
始めに親を撃つことで、子があまり逃げないという性質があるのだ。
最初の捕獲にしては、上出来といって良いだろう。
役場の所属課の皆さんに応援に来ていただき、運搬や処理を行う。
そして背ロースを、ありがたく頂戴してきた。
役場の方が綺麗に切り取ってくださって、しっかり3頭分。
冷凍庫がシカだらけで、なんとも贅沢である。おいしくいただくとしよう。
ある日は、役場の放送室。原稿を読み上げ、録音していく。
町では毎日、朝・昼・晩に防災無線で、お知らせなどが流れている。
そこで、猟銃を使用して有害鳥獣捕獲をしていますよ、
という旨を放送していただくのだ。(※撮影用に、顔をつくっています)
ある日は、ジンギスカンのお店へ。いわゆる兜の形をしたタイプ。
始めから味付けがされていて、これがもう、なまら旨い。
ビールに合う最強のフードランキングで、ジンギスカンは見事1位に輝いている。
僕の中では。
注文して持ってきてもらうのではなく、食材は既に、
グループテーブルに用意されている。手っ取り早いね。
二次会はカラオケ。ブレがちょうど良いモザイク感になったな。
写真は落ち着いている場面だが、全体的にかなり盛り上がり、笑いが絶えなかった。
今回は役場の若い皆さんと、9名での集まり。
僕が交流を持てるようにと気遣ってくださって、名目は「佐宗辰哉さんを囲む会」
なのであった。わいわいと盛り上がり、非常に楽しいと思える会となり、
ありがたいことだなと感じるのであった。
土曜日には、再び猟友会が集う。今度はエゾシカの一斉駆除である。
車で町内を回りながらシカを探すが、残念ながら見つからず。
今回は目撃なしだったけど、やはり日中よりは朝の早い時間帯の方が、
シカに出会う確率は高いだろう。僕も近いうちに、
早朝の捕獲活動を始めていきたいところだ。地方公務員法などの絡みがあるようなので、
役場の方で調整してくださっている。
終了後には、秋から稼働する食肉加工施設についての説明。
町内外からシカを集めることになるわけだが、いちばん重要となるのは、
地元猟友会との協力体制。僕としては、会と役場、双方の懸け橋となりたいところだ。
一斉駆除の後は、個人的なお手伝いに。
地下水を汲み上げるのだということで、足場を立て、鉄管を7mほど地面に打ち込み、
ポンプが取り付けられて完成。
鉄管を叩いたり、スコップ班として穴を埋め戻したり、一日仕事で良い汗かいた。
労いのバーベキューは、もちろんジンギスカン。旨かった。
さて、猟銃を使用した捕獲を始めて二週間、浦臼町に来て三ヶ月目に入ったところで、
エゾシカ初捕獲となった週。やっと一安心できたというか、胸のつかえが取れた感じ。
協力隊というのは、何をもって実績・評価とするのか曖昧な部分はある。
その点、僕は良くも悪くも、捕獲数という数字として表れてくるわけだ。
コンスタントに、各鳥獣をバランスよく、ハンティングしていきたいね。
でも「本番」は、食肉加工施設が稼働してから。
この先もプレッシャーは付き物だけど、まあ焦らずに。