Saturday 22 June 2019

【北海道方言辞典】 No.002 -なまら-

なまら [副詞]

【意味】
とても。非常に。すごく。たいへん。

【解説】
道外の人が知っている北海道の方言で、堂々の一位に輝くと思われる。
とはいえ日常的に耳にすることは少なく、あまり使わないね、という道民の声も聞く。
会話内で、反射的に口にされている場面は見られる。

ちなみに福井県(および関西圏)では、「えらい・えらく」が該当するだろう。

【例文】
「あそこのジンギスカンは、なまら旨い」
「なまら強かったな、昨日のファイターズは」



【北海道方言辞典】 Introduction/索引


Wednesday 19 June 2019

【2019年6月17-19日(月-水)】 必ず手に入れたいものは 誰にも知られたくない [協力隊78-80日目]

※記事内に、捕獲した鳥獣の写真を掲載している。
小さく表示しているが、苦手な方はご注意いただきたい。

なお当ブログでは、有害鳥獣問題は全ての人に関係していることであり、
その現実を知って考えていただきたいという想いから、モザイク等は使用しません


週の初めから、シカの捕獲があった。
浦臼に来てからは4頭目。ここまで全てメスだ。

日中に回っていると目撃自体が少ないので、
遭遇したら確実に捕獲しておく、というのは大切なことである。


戦利品の背ロース、ありがたくいただいておく。

僕たちは毎日、牛や豚や鳥や魚を大量に殺しているのだけど、
それを意識している人は全人類の1%にも満たないだろう。
こうした罪ある仕事をしているからこそ、感じられることは大きい。


さて、週の真ん中には、こちらの仕事。
今から一緒に これから一緒に殴りに行こうか。


ではなく、農家さんの廃棄物を収集するお手伝い。通称「廃プラ春の陣」である。
朝の8時開始だが、既に行列ができていた。


浦臼町の最奥部、ゴミの最終処分場にて、農業廃棄物が大量に持ち込まれる。
春と秋、もとい6月と10月頃に行われるようだ。


入場時と退場時に、車両の重量が量られる。差分の料金が請求されるシステムだね。


品目ごとに、各廃棄物が投げられていく。
JAさんと役場と、スタッフ10名ほどで、荷投げ作業に携わる。


10台くらいが1ユニットとなって、入れ替わっていく。
重量モノも多く、なかなか体力仕事ではあるものの、
仕事と小休止のメリハリがあるので、やり易い。


とはいえ、晴天の夏日。北海道にしてみれば炎天下。
水分をしっかり補給しながら、良い汗をかきながらの作業である。

8時-12時は途切れることなく受け入れ、13時-15時はぼちぼちで、計6時間。


肥料袋、ビニール類、


ポリ類、フレコン(フレキシブルコンテナ)類、


農薬容器類、苗箱類、


タイヤ類と、なかなかの量が集まった。
逆に言えば、これだけ第一次産業に力が入れられているということである。


稲に用いられる苗箱の数が想像以上。
僕はここをゾーンディフェンスすることが多かったかな。

事務所に籠もっているのも、毎日ひとりで捕獲に回っているのも、
ちょっと飽きが来るところはある。
たまに体を動かして良い汗かいて、爽快な一日だったね。
まだまだ動き足りないくらいだぜ。


退勤後には、一緒に頑張った役場の皆さんと慰労会。
大量に汗をかいた後のビールが、五臓六腑に滲みわたるのであった。


Monday 17 June 2019

【2019年6月10-14日(月-金)】 六月の風が 渡る道を [協力隊71-75日目]

※記事内に、捕獲した鳥獣の写真を掲載している。 
小さく表示しているが、苦手な方はご注意いただきたい。

なお当ブログでは、有害鳥獣問題は全ての人に関係していることであり、 
その現実を知って考えていただきたいという想いから、モザイク等は使用しません。


ある日は、カラス対策。樹上に巣が作られているという通報があったのだが、
茂っていて下からでは確認できない。梯子をかけて登ってみると、あった。


巣を壊すと、中から1羽のヒナが出てきた。
幼い命、可哀想ではあるが、将来の被害の芽を摘まねばならない。


ある日は、仕掛けていたワナにアライグマがかかった。

農家さんへの被害としては、本州ではサルが一番だろうけど、
サルのいない北海道では、アライグマが最たるもののようだ。
農作物を、何でも食べてしまうという。


農家さん方も各々わなを設置していて、捕獲があると役場に通報。
ガスによる対応がなされる。


外来種で、日本には生息していなかったアライグマ。
かつてのアニメ人気に端を発し、ペットとして輸入され、
捨てられたり逃げ出したりしたものが、いま日本中で爆発的に増えてしまっている。

加害者は人間で、被害者はアライグマたちだともいえるのかもしれない。


日中にシカを見かけることは殆ど無いので、カラスや、


キツネの捕獲に精を出す。
仕事としてやってる以上、一日一頭or一羽は、何かしら捕獲したいところである。


さてプライベートでは、近隣市のバーに連れて来ていただいた。
なんでもライブがあるとのことで、


浦臼町出身のミュージシャンの方が出演されるのだ。
音楽で生計を立てられるというのは、凄いことである。
まあ僕も、銃で生計を立てているのか。


かつて、紙ヒコーキで曇り空を割って一世を風靡した方も。
小学校の卒業パーティ的なところで歌った気がするな、懐かしい。

その曲は歌われなかったけど。
あまり自分では来ない場なので、貴重な機会であった。